大阪の磐座
磐船神社
大阪府交野市私市9-19-1
■天上からニギハヤヒが乗って降りてきた天の磐船
本草学者で儒学者である貝原益軒の
『南遊紀行』に、磐船神社の巨岩・アマノイワフ
ネ(天の磐船)が記されている。
岩船とは大岩方十間も有べし。船の形に似た
り。谷に横たはり、其外家の如く、橋の如く、
或は横たはり、或は側立てる石多し。(中
略)岩船の下を天の川流れ通る。奇境なり。
凡 大石は、何れの地にも多けれど、かくの
如く大石の多く一所に集まれる所をいまだ見ず。
るいるいと横たわる巨岩の群れに驚いた様子が
伝わってくる。「船の形に似たり」とあるように
境内には、なんとも巨大な船形の岩が横たわって
いる。高さ約12メートル、長さ約12メートル
とされる磐船神社の神体石だ。この神体石を取り
囲むように、巨岩が群れているさまは、圧巻とし
かいいようがない。益軒に、これほどの大石が集
中しているところを見たことがないといわしめた
「わけ」が理解できる。
(『磐座百選』より一部抜粋)
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